ガイルはなぜ日本でリュウに納豆を食べさせられなくてはならなかったのか?

   


『ストリートファイターⅡ』 1991 カプコン参照

こんにちは。国府町怒児(こうまちぬんじ)と申します。

今日は昔から気になっていた「ガイルはなぜ日本でリュウに納豆を食べさせられなくてはならなかったのか」というテーマを掘り下げてみようと思います。

ガイルとの出会い


『ソザイング』http://sozaing.com/参照

「嫌いなもの:日本でリュウに食べさせられた納豆」

ゲーム、ストリートファイターⅡに登場するガイルというキャラクターの特徴です。
小学生の頃、取扱説明書のキャラクタープロフィールにこの記述があるのを見つけ、子供心に強い印象を受けたのを覚えています。

そりゃそうでしょう。ものすごく考えさせられる一文です。
単に「嫌いなもの:納豆」と書いてあるのとは訳が違います。
なぜガイルは日本に行ったのか。
ガイルとリュウにどんな接点があるのか。
どうして納豆を食べさせられることになったのか。
プロフィールにわざわざ書くほど口に合わなかったのか。
次々と疑問が噴出してきます。

 

どうやったらそんな状況になるのか

まず、日本でリュウに納豆を食べさせられる羽目になるためには、日本に来なくてはなりません。
ガイルという男は、金髪の、いかついヨーロッパ系アメリカ人です。
ストリートファイターⅡの設定では、アメリカ空軍少佐となっています。
そんな男が日本に何の用があるのでしょう。仕事はどうしたのか。
有給か。一ヶ月の有給休暇を使ってふらりと日本に旅行しに来たのか。
だとしたら、異国のものに色々と触れてみる流れで納豆に挑戦するというのも自然な気がします。

そして、そのガイドがリュウだったという訳です。
ガイルは、親友の仇を取るために妻と娘を捨てて復讐のために闘っています。
だから、家族で行動はせず、一人で日本へ観光しに来たのでしょう。
見知らぬ異国。不慣れな空港手続き。そして一人旅。
不安になったガイルが知人に案内役を頼むのも無理はありません。
成田空港に降り立つガイル。
キョロキョロしながらゲートをくぐると、顔見知りのリュウが大きく手を振っています。
安堵。普段はクールなガイルもこのときばかりは顔がほころびます。
さあ、楽しい日本ツアーの始まりだ。

となると、二人は、一度拳を合わせた仲なのだと推測できます。
でなければ軍人と格闘家が、ガイドを頼み、そして引き受けるほど打ち解けられはしないからです。
軽くパーティで挨拶したくらいではお互いに心を許さないはずです。リュウは、最強の格闘家を目指し、世界中のファイター達と闘う旅をしている設定があります。
その過程で、マーシャルアーツに長けたガイルの噂を聞きつけ、手合わせを願ったのかもしれません。

 

妄想第一章


『GITAG|フリー画像・写真素材集2.0』http://free.gatag.net/

勤務時間中に現れた謎の格闘家。
もちろんガイルは相手をする気はない。
だが内心、リュウの只者ではないオーラに格闘技を修めた者としての血が滾り出していた。
威嚇でジャブを寸止めする。リュウは一切動じない。面白い。
ガイルは、部下に訓練の指示を出し、リュウと倉庫へ向かう。
互角の闘い。格下相手では見せる機会のない自分の引き出しが、どんどん開いていくのが分かる。
決着はつかなかったが、久々に充実した戦闘を味わえた。
リュウは自分の知らなかった戦闘術に大いに刺激を受け、
ガイルもこの男のルーツである日本という島国に興味を持った。

「連絡先を、交換しないか」

ガイルは、顔に似合わず細く繊細な字で、紙にさらさらと電話番号を書いてリュウに渡す。
そしていつか日本へ行くことを約束したのだった。

 

妄想第二章

ガイルの日本での旅行は、とても楽しいものだった。
特に行きたいと思っていた上野動物園では、当時珍しかったパンダなどユニークな動物にたくさん出会えた。
夕方には、体がなまらないようにリュウの道場で軽くトレーニングもした。
相撲という格闘技も見に行き、体の使い方や下半身の鍛え方を参考にした。
リュウの話では、以前はエドモンド本田というスター選手がいたらしいが、今は世界巡業に出ているとのことだった。
あっという間に月日が過ぎていき、最終日の昼になった。
最後の思い出にと、ガイルは日本という国がよく分かる、特徴的な食事がしたいとリュウにリクエストした。
リュウは自分がよく通っている、大衆食堂へ連れて行ってくれた。

「おすすめは納豆定食だな」

リュウは日本語のメニューを指してガイルに見せた。
よく分からないが、おすすめと言うならそれにしておこう。
リュウは顔馴染みのおばちゃん店員を呼ぶと、納豆定食を二つ頼んだ。
まもなく運ばれてくるトレー。山盛りのご飯と共に、奇妙な、茶色い豆の入った皿が目に入る。
糸を引いていて、何だか異臭がする。

「リュウ、これはなんだ」
「これが納豆さ。こうやってかき混ぜてご飯にかけて食べるんだ」
「変わった臭いがするんだが」
「豆を腐らせて作ってるから、確かに癖のある臭いはするよな。だけど旨いぜ」
「…………」
「日本人は皆食べてる。平気平気」
「……しかし免疫のない外国人が食べたら腹を壊すかもしれない」
「日本の特徴的な食事がしたかったんだろ?」
「……」
「一口食べてみろって」

リュウはそう言ってガイルの後ろに回り込むと、ガイルを羽交い絞めにして無理やり納豆を口の中に入れた。
強烈な風味。ぬちゃぬちゃとした食感。不快感の洪水がガイルを襲う。
思考が止まる。頭が真っ白になる。記憶がだんだん薄れていく。

気が付くとガイルはアメリカへ帰る飛行機に乗っていた。
窓に目をやると、上りたての太陽が雲に彩りを与え、広大な海が輝きを放っている。

「納豆…」

ガイルはそう呟くと、再び眠りに落ちた。
完全に癒えることのないダメージを残して。

 

感想

以上のようなストーリーさえあるのではないかと私は勘繰ってしまいます。
プロフィールで「納豆が嫌いです」と堂々と公表しているところを見ると、ある程度時間が経過して、当時のエピソードを冷静に思い出せるくらいには回復しているのかもしれません。

 

参考資料

『ストリートファイターⅡ』 1991 カプコン
『ソザイング』http://sozaing.com/(最終確認2017/03/29)
『GITAG|フリー画像・写真素材集2.0』http://free.gatag.net/(最終確認2017/03/29)
『wikipedia ガイル(ストリートファイター)』https://ja.wikipedia.org/wiki/ガイル_(ストリートファイター)(最終確認2017/03/29)
『wikipedia リュウ(ストリートファイター)』https://ja.wikipedia.org/wiki/リュウ_(ストリートファイター)(最終確認2017/03/29)
『wikipedia エドモンド本田(ストリートファイター)』https://ja.wikipedi

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